中国の海警法の狙いは施政権の排除では?
先日、中国は、海洋警察の組織、即ち、中国海警局に対し、外国公船に対する武器の使用や強制検査を認める海警法を制定し、今月一日から施行しています。武器の使用等のみならず、民間人を含めて自国領域内に施設等を建設する者、あるいは、中国当局の許可なくして漁業を行う者を罰する規定も含まれるため、同法に対しては、国際法に反するとして国際社会から批判の声が上がっており、尖閣諸島や南シナ海において緊張が一層高まる事態は避けられそうにありません。同法は、事実上、海の警察が海軍化したに等しいのですから。中国では、現在、巡視船の重武装化も急ピッチで進められているとも報じられています。海警法をめぐる一連の中国の動きは、第二次世界大戦後、平和主義を以って戦後の道のりを歩み始めた日本国とは真逆です。日本国は、当初、憲法第9条が定めた‘戦力の...中国の海警法の狙いは施政権の排除では?