動物愛護と人類の家畜化は紙一重?
先日、安倍政権下にあって農相を務めた吉川貴盛氏が、汚職疑惑から在宅起訴され、衆議院議員を辞職する事件が起きました。広島市の鶏卵生産業者「アキタフーズ」から多額の献金を受けて便宜を図ったとする、典型的な汚職事件なのですが、この事件、思わぬ問題を提起することともなりました。それは、動物愛護に潜む人類の危機です。政治家の汚職事件が、どうして突然に人類の危機という大問題にまで発展してしまうのかと申しますと、その理由は、同事件の背景にはニワトリの飼育方法に関するグローバル・スタンダードの問題が絡んでいるからです。日本国では、鶏卵は安価で栄養も豊富であり、しかも、生食できる程の世界屈指の鮮度も誇っています。冷蔵庫にも専用の卵ケースが設けられているほどに身近な食材なのですが、グローバル・スタンダードに合わせますと、現行の日本...動物愛護と人類の家畜化は紙一重?